百合の花・弐
2012年 07月 22日
時々知らぬ間に口ずさんでる古い歌。
♪スナックのざわめきのその中で、
コーヒーの香りなど嗅ぎながら、
何故かしら思い出す北上の
川風に揺れていた白い花
あれは去年の夏のこと
独り旅路の道すがら
今はまた悲しみにふさぎ込み
旅人になりたいと思ってる♪
そんなにヒットした歌でもなさそうだし、歌詞だって平凡で大したことはない。
でもどこで覚えたのか、PEKEは時々知らぬ間に口ずさんでる。
で、タイトルと、画像と、そしてこの書き出しの関係は如何に?
全くの謎だぞ!PEKE!
それは今から四半世紀も前の夏、サラリーマン2年目に取った夏休みのことです。
当時、東京で独り暮らしをしていた私は、独り東北地方を旅することにしました。
目的は好きだっ遠野物語の舞台を訪ね歩くことでした。
東北と言えども夏は暑く、一日自転車で田園風景の中を走り回った身体には、日暮れ前に、周囲の山から聞こえてくる蜩の声に耳を傾け、青々とした田んぼを渡ってくる風に吹かれ、小川で火照った足を冷やし、よく冷えた缶ビールで喉を潤していると、もう東京へは帰りたくないなぁ~って・・・
で、ビール飲む話はいいから、百合の花はどうなった?
そうそう、そうでしたね。
その日、水車小屋に行ったとき、藁葺きの小屋の屋根の上に、この橙色の百合が沢山生えていて、真っ青な夏空を背景にして、それはそれはこの世のものとは思えない、白昼夢とはこの事かと、その時は思いました。物語の昔に引き込まれかけて、ひょっとしたら危ない状態だったのかもしれません。何と言っても、場所が遠野物語の遠野でしたからね。
この歌を知ったのが、この旅の前なのか、後なのかは記憶にありませんが、
まぁ、何となく今日の三題話はつながったかな?(;^_^A
最後までお付き合いいただいた方には心からお疲れさまでしたm(__)m
ピーターパンのGFタイガーリリーってこんな感じの女の子だったのかな?
東北地方は東京時代に、春に2回、夏に2回、合計4回訪れました。
YHと夜行列車を利用しての貧乏独り旅でしたが、初めて見るかの地の風景は、社会人生活に疲れ気味だったPEKEを十分に癒してくれました。
宮沢賢治の世界、確かに「雨ニモマケズ」の世界は重たすぎますが、「イーハトーボ」の世界は好きです。7月に一度、花巻で途中下車し、イギリス海岸を見に行ったくらいです
もっとも最初は前の年に振られた彼女が好きだった太宰治を追い、津軽半島へ行ったのがきっかけですが。
若かったんだなぁ~
視線とレンズの方向がズレているのは構造上避けられないのですが、確かにこれは接写には辛い!
でも今は新しいオモチャを手にした子供と同じで、かなり撮影を楽しんでいますよ(^-^)