オオヒカゲ・2
2006年 06月 25日
2ヶ月ぶりに散髪に行って、
スッキリした頭で考えたら・・・
「奇跡」は言いすぎで、
まあ難しい漢字で書くと「僥倖」ってのが正しいかと・・・
ちなみに意味は「思いもかけない幸運」だそうです。
「晴天の霹靂」はちょっとニュアンスが違うなあ・・・
正解は「開翅シーン」です。
ただでさえ近づくのに苦労するオオヒカゲですが、
何故か50センチくらいまで接近を許してくれた個体がありました。
息を止めてカメラを構えたら、ズームが効きすぎていてピントが合わない!
しまった!さっきまで3メートルくらい離れて悪戦苦闘、七転八倒やったからなあ!
と、突然・・・
液晶画面の中にぼんやり写っていたそいつが、
翅開いた!なんと180度!
日光浴なんですかねえ・・・
しかし夕方だったら・・・
ひょっとして♂は普通にV字開翅してテリ張ってるのかもなぁ・・・
でも夕暮れのこのポイントは・・・
気持悪いやろなあ・・・
怖いややろなあ・・・
なんという新鮮な個体でしょう。こりゃ、朝から湿地へ行ったかいがありましたね。ここ、ほんまにくもの巣多くてイヤになりますもんねぇ。
お見事です。ぱち、ぱち、ぱち。(拍手)
そこいらの♂なら見つけ次第アタックするでしょう。
オオヒカゲ♀の翅表特有の、上品な質感。素晴らしいです。
実は僕も、1♂1♀、オオヒカゲの開翅を見たことがあります。
どちらもとても新鮮な個体でした。
pekeyamaさんの写真の個体も、新鮮ですよね。
よほど新鮮な個体じゃないと翅を開きにくいってことなのでしょうか。
クモの巣は、ポイント一番乗りの証!
とは言っても・・・
やっぱり気持悪いです、クモの巣だらけの湿地のブッシュ。
オオヒカゲ逢いたさ一心あるのみですね(笑)
来年は落ち着いて表裏同時撮影にチャレンジです(爆)
それらは今も、蛹殻と共にⅠ村君の標本箱に保管されています。
昨年も今年も、そんなシーンが頭を渦巻いていました。
ですから「開翅」は「僥倖」でした(笑)
もし、PEKEが接近して脅かさず、遠目で観察を続けていたら・・・
ひょっとして、ひょっとしたら・・・
♂の求愛行動と交尾シーンが・・・
もしかして?
なんて妄想が(爆)
今日、会社の健康診断で(バリウムを飲むため)、昨夜は20時から絶食・絶水です。
酒を飲まずとも、空腹と咽喉の渇きで、妄想が・・・(笑)
翅表の微妙なグラデーションが写せたのでPEKEはこの日、とてもご機嫌でした(笑)
ところで開翅の条件は一体何だと思われます?
鮮度?時間?日照?気温?湿度?
羽化したての個体の翅を乾かす為の日光浴かな?と想像したりしていますが、だったらもっと目撃してもいいよね・・・
真相は如何に・・・うーん(笑)
PEKEが昔からヒカゲが好きだった理由の大きな一つが、この渋さなんです(笑)
今から思うと背伸びして大人の真似をしていただけなのかもしれませんが(爆)
180度の開翅ポーズは、ファーブルのクジャクヤママユみたいにフェロモンを撒いているようにも見えます。
あまり見かけないポーズの理由は一体何なんでしょうか?
ネット時代には考えもしない事でした。